時期としてはかなり遅い方だけど、ちいかわの映画を観に行った。
職場にちいかわの映画を観に行った人がいて、その人からおすすめされた。
ちいかわの事前知識
特に興味は無かったけど、試しにちいかわ原作でも見てみようと思い、漫画の第一巻だけ読んでみた。
「・・・ふーん、いいじゃん。これ映画観に行くのありかも。うさぎ可愛い」
が漫画を読んだ感想。
漫画を読む前にその職場の人と話していた頃、自分は何も知らなかったが、ネット検索して出てきたモモンガが可愛いな、と感じた。
しかし漫画を読んでからは、モモンガへの見方が変わり、別でうさぎがめちゃくちゃ気に入った。
(モモンガが嫌いになったわけじゃなく、モモンガよりうさぎに惹かれただけ)
さらにネット検索している中、うさぎが切り株の上で寝っ転がり日向ぼっこしている画像があった。
「あー、これ、可愛すぎるな。観に行かなきゃ」
そして映画館へ。
映画の入居者特典
自分はちいかわの漫画第一巻を読んだのと、軽くネット検索していただけで、入場者特典の事は全く頭になかった。
チケットを係員に見せ、そのまま劇場に入って映画鑑賞。
家に帰ってから他の人の映画の感想などを見ている中、入場者特典なるものがあったと知った。
ん?何も貰わなかったが?あれ?
以前、映画の鬼滅の刃の無限城編1、チェンソーマンレゼ篇を観に行った時、チケットを係員に見せたらその場で特典を手渡しで貰えた。
鬼滅では胡蝶しのぶの色紙、チェンソーマンでは特別冊子だった。
職場の人にその話をしたら、どうやら数量限定で貰えない時もあるとのこと。
なるほど、確かに自分が映画を観に行った時は対象の特典の最後の方だったので、もう無かったのかもしれない。
ちなみに職場の人は入場者特典を貰えたらしい。
そしてこれを書いている今、ちいかわ映画の公式サイトを見たら、また別の入場者特典が出ている。
10月10日からの入場者特典第6弾、ミニフィギュアが目に入った。
めちゃくちゃ欲しい。
というか、うさぎのミニフィギュアが欲しくて、近所の色んな店に行って探したけど、特にコレ!と思うものがなかった。
強いて言えば、アニメイトに売っていたちいかわハンドクリーム。
そのハンドクリームの上には、それぞれのキャラクターのミニフィギュアが付いていた。
これは心惹かれたが、ハンドクリームは使わないので後ろ髪を引かれつつスルーした。
ちいかわ映画の率直な感想(ネタバレあり)
まず、事前に漫画の第一巻だけでも読んでいてよかった。
職場の人は事前知識なしで観に行って、それでも面白かったと言っていたが、自分はキャラの関係性や性格など、ある程度知っておきたいと思うタチなので入れて行ったが、やはりそれで良かったと思った。
漫画の第一巻の中で、主要3メンバーのちいかわ、ハチワレ、うさぎの登場や初対面、そしてその後も分かる他、ネットで賛否両論のモモンガの事も知れる。
確かラッコ先生も終盤に出てきたような気がする。
それらを知って観るのと知らないで観るのでは、また違った感覚だろう。
もちろん何も知らずに映画を観て、その中で楽しむのもあり。
映画単体でのお話(例えばジブリ作品、ディズニー作品)などは、何も知らずに観に行くのでいいと思うけど、続き物のお話の場合、多少知っておかないと話についていけない気がしているから。
そして映画本編でまず最初に出てきたのがうさぎ。
ネットで見たあのうさぎが切り株の上で日向ぼっこしているシーンが、映画館の大画面に表示されている。
そしてめちゃくちゃ可愛い。画像で見るより動画で見る方が100倍可愛い。
映像も綺麗だし、「あ、これは面白くなりそう」という予感がした。
日向ぼっこしているうさぎの顔に、空から紙が振ってきてうさぎが一言。
「はぁ?」
はい、可愛い。
そしてその紙にはある島への案内があり、ちいかわ、ハチワレ、うさぎ、その他ちいかわの仲間たちも一緒に船で出航。
そうしてその島ですったもんだあった中、特に印象に残っているシーンを挙げたい。
そしてここからはネタバレありなので注意。
ハチワレが海辺で歌っている中、うさぎがウクレレを弾いている所
島の夜で綺麗な浜辺に出たハチワレとうさぎ。
その中でハチワレが歌を歌いだし、いい雰囲気になっている所でうさぎが突然ウクレレを取り出し、弾き始める。
綺麗な夜空と海辺の中での仲睦まじい良いシーンだけど、自分はうさぎがウクレレを弾いている姿がツボった。
だってうさぎの手がウクレレの弦に届いてないんだもん(笑)
でも音は鳴っている。
うさぎは歌に合わせてウクレレを弾いている。
でも手は弦に届いていない。そして手は上下にピコピコ動いている。
その姿が可愛いすぎて、愛らしくて、歌や情景よりもうさぎの姿に癒された。
セイレーンが島民を食っている所
ちいかわの事前知識を入れている中、労働しながら必死に生きているちいかわ達は現実の自分らと同じで、何だか残酷な世界だなと思っていた。
工場のシール貼りや草取りなどの労働をして日銭を稼ぎ、キメラという危険動物に襲われて死ぬリスクがあり、それを討伐するという仕事もある。
ちいかわ族は普通に生きている中でも、不意に死ぬこともある。
それを知ってはいたが、実際にセイレーンが島民を食っている所は、可愛い絵柄ではありながら結構グロいと感じた。
色んな場面でセイレーンが島民を不意に襲い、捕食する。
島民は悲鳴をあげながら食われる。
それを見ながら何も出来ず怯える他の島民。
さらに、ちいかわ達とセイレーンが戦った末、ちいかわの仲間たちがセイレーンに捕まって海底の巣に連れて行かれた後、仲間たちを昆布に巻いて体に出汁を染み込ませたり、別で捕まっていた島民を壺の中に入れて味噌漬けにしていたり、結構手の混んだ事をして美味しく食べようとしていた。
中々残酷だ。
セイレーンが島民を食べる理由として、元々セイレーンのお供にいた人魚は3匹。
しかしその中の1匹が何者かに殺されてしまう。
島民の誰かがやったと思うが、誰も何も言わないので、犯人が分かるまで島民を食べていく。
という流れでそういう状況になっている。
ここだけを見ると、セイレーンは加害者であるが、それ以前に被害者でもあるという見方ができる。
でも、自分個人の感想としては、いくら犯人が分からないからといっても、島民を食い殺し続けるという選択は、あまりにも横暴じゃないか?と思った。
モモンガのやりたい放題と可愛い所
モモンガが自分の欲望を優先し、好き勝手やる事で色んな人に迷惑がかかる。
だからこそ、ネットを見ていてモモンガを嫌う人が一定数いるのも分かる。
しかし、モモンガがいる事で物語が動いている場面もあるので、この作品には必要なキャラクターだと思った。
自分はモモンガよりうさぎに惹かれたが、モモンガの見た目はピカイチだと思っている。
実際、映画の中でモモンガがちいかわに対し、持っている飴玉を自分によこせと言ったシーン。
「その飴を食べさせろ。その飴玉を、僕の口に転がし入れろぉう!」と言っている所なんて、いやお前が食べるんじゃなくて食べさせてもらうんかい。
とちょっとフフッとなった。
さらに物語中盤から後半、島民とちいかわ達でセイレーン対策に辛いカレーを作っている所、モモンガが来て「そのカレーを僕によこせ。食べさせろ」と言って勝手にカレーを食べたシーン。
あえて辛く作ったカレーだったので、それを食べたモモンガがベロを出してひっくり返った。
モモンガの自業自得ではあるが、ベロを出してコテンッと倒れたその姿がめちゃくちゃ可愛くて笑ってしまった。
ヒトハとフタバが不死身になった経緯
物語終盤、最初からちいかわ達と仲良くしてくれた島民、ヒトハとフタバが実は不死身になった者達だったと分かるシーンがある。
そしてそれに何となく気づくちいかわ。
ちいかわは2人に言い出そうとして言えないまま物語は終わるが、そのヒトハとフタバが不死身になった理由も決して責められるものでない気がする。
ある時から島にやってきたセイレーンと人魚3匹。
島民は怯え、セイレーンたちに村の作物を美味しく味付けして渡す。
島を気に入ったセイレーンは移住するが、そのセイレーンの歌声によって島の作物は育ちやすくなっていった。
普通に考えたらセイレーンは島の侵略者的なポジションだが、そのセイレーンによって生活が豊かになる側面もあるため、持ちつ持たれつのような関係になっている。
そんな中、ヒトハとフタバは釣りをするため船に乗って海の沖に出た。
その近くではセイレーンと人魚たちが遊んでいて、セイレーンたちはヒトハフタバに気づいていない。
その時、セイレーンが遊びに夢中になって不意に空中に跳ね、ヒトハとフタバはその下敷きになってしまう。
船はバラバラになり、浜に打ち上げられたヒトハとフタバ。
しかしフタバは息絶え絶えで瀕死になっている。
ヒトハはフタバを家に何とか連れて帰り、懸命に看病するが良くならない。
その時、本棚にあった本の1ページに「人魚の肉を食べると不死身になる」という話を思い出した。
ヒトハはセイレーンの巣に一人で行き、隙を見て人魚の一匹を殺し、その死体を家に持ち帰り、人魚の肉をフタバに食べさせる。
するとたちまちフタバは元気になるが、自分が不死身になった事に気が付き、この先年月が経って周りの皆が死んでいった後も自分は死なず、一人ぼっちになると考え悲しむ。
そして嫌がるヒトハにも人魚の肉を食べさせ、二人は不死身になり、誰にも言わずに過ごしている中、島に来たちいかわ達と出会うという流れだった。
自分は映画館でこの流れを見ながら、「ちいかわ作者のナガノ先生は、何て酷い話を書くんだろう・・・」と思った。
セイレーンも被害者だし、ヒトハフタバも被害者で、誰も救われない話だ、と。
エンディングロール後のヒトハとフタバのその後
ちいかわ達が船で島から出ていった後、ヒトハフタバはフードで顔を隠しながら2人で船に乗り、別の孤島にひっそり移り住んだ。
そこに洞窟のような所があり、そこを家にしようと喜ぶ二人。
その次のシーンで、二人がいるその孤島に向かうセイレーンと人魚2匹の姿が映る。
そして映画は終わり。
自分は正直、後味が悪く感じて何とも言えない気分になった。
物語の構成も、キャラクターも、声優さんの演技も、音楽も映像も、全てめちゃくちゃクオリティが高かった。確実に名作、傑作。
それゆえに心に受ける影響も大きく、映画を観終わって映画グッズコーナーでちいかわグッズを見ていた中でも、何だかモヤモヤした感覚が残っていた。
映画を観る前、ネットの情報の中に「こんなの子供に観せていいのか?」という意見を目にした。
どういう事?と思ったが、観終わった今なら何となくその気持が分かる気がする。
先に話した映画の入場者特典のミニフィギュア。
これは個人的に欲しいと思うんだけど、あの物語をまた観るのはちょっとキツイなぁと思っている。
本当に終盤のヒトハととフタバが可哀想で、心が締め付けられる感じがあったから。
映画ちいかわを観たあとの自分
映画を観た後、他の見た人たちはどんな感想を抱いたんだろう?と気になり、ネットで色んな人の映画感想を見ていった。
色んな人の感想や考察を見た所、とらえ方は人それぞれなんだなと感じた。
一番印象に残ったのは、「ヒトハとフタバがあんな目に合ったのは、そもそもセイレーンという危険な生き物の生息地に近づいたからで、自業自得だ」という意見。
確かに釣りに行くために海に出た先でセイレーンを発見し、すぐ引き返さなかったのは悪手だと思う。
そしてセイレーンは作物をよく育ててくれる者として、好意的に思っていたがためにその場をすぐ離れる判断をしなかったヒトハ(かフタバ?)。
結果的にそれが事故に繋がり、フタバは瀕死、それを助けるためヒトハは人魚を殺す、フタバは生存出来たが不死身の体になってしまう、セイレーンは人魚を殺され激怒して島民を次々に殺害。
最初の海での事故が無ければ、この悲劇のループは無かったように思う。
だからヒトハとフタバの危機管理能力が低かったという意見も分かる。
でも、そう断じるにはあまりにも可哀想な気がする。
自分的には、セイレーンよりもヒトハとフタバに感情移入してしまっている。
なぜなら、人魚が殺され犯人が分からないからといって、次々に食い殺すという惨い事をするセイレーンを擁護する気になれないから。
ヒトハも人魚を殺しているから同罪だろう。
だからこれは答えが無いし、どちらに肩入れするか、どちらの視点に立つか、でも結論は変わるよね。
ちなみに、弁護士の人がこの物語を法律的解釈で見解を述べている動画なども見たが、
どちら側が悪とは決めつけず、法律が無い所ではこういう無法地帯になってしまうよね、的なまとめだった。
確かにどちらがどうとは決められないよね。
こういう事が起こりやすい環境だった、という視点は良いなと思った。
映画を観た上での好きなキャラ
映画を観る前、自分はうさぎが一番好きで、次にモモンガかな、と思っていた。
映画を観た後、それは変わっていなかった。
他にも魅力的なキャラクターはたくさんいたけど、何か好きなんだよね、うさぎ、それとモモンガ。
うさぎはいざという時に頼れるし、あとめちゃくちゃ可愛い。
モモンガは性格は結構酷いけど、そのルックスと少しマヌケな所が憎めない。
余談(ハチワレに関する話)
映画を観た後、職場の人とちいかわ映画の感想を話し合った。
色んな話をした後、不意に「そういえば最近Xで流れて来たけど、アニメでハチワレがキメラ化した」という情報を聞いた。
「あ、そうなんだぁ」と返したが、自分は内心ショックを受けてガクブルしていた。
何だ?ナガノ先生はちいかわの最終回でも作ってるのか?
と思い、気になって帰宅後に調べてみた。
どうやら目覚ましテレビの中で放送されているアニメで、直近でそういう回があったとのこと。
youtubeを開いてみると、目覚ましテレビのyoutubeチャンネルにて、期間限定でその回のアニメが視聴できるようになっていた。そして観た。
前後関係が分からなかったが、本当にハチワレがキメラになっていた。
そして、キメラになった後の声も変わっていた(中の声優さんは同じ)。
「何でこんなことに・・・」とアワアワしていたので、さらにネットで調べる。
そして前後関係を含めた真相を知った。
この話は映画に関係ないから割愛するが、ちいかわのお話って妙な怖さがあるね。
子供時代、ドラえもんの映画を観た時と同じというか、可愛い絵柄や世界観に見えても変な不気味さを含んでいる。
自分は特に「アニマルプラネット」というドラえもん映画を観て、最初は「可愛い動物さんがいっぱい出てくるぅ」と思っていたら、急に人形の怖い奴らが攻めてくる、という話でガクブルした。
そんな感覚に近いというか、昔の童話のような妙な怖さがちいかわにもある。
職場の人の勧めがなければ、自分はきっとちいかわに触れる事はなかった。
そして出会えて良かったと思う。
今後も緩くちいかわを応援していく。
