自分が感じたバイク生活の利点と弱点、合う合わない場合など

勝手な考え

原付バイク生活になった理由

2021年3月から2024年3月まで、3年ほど原付スクーターがメインの移動手段だった。
2020年春頃に仕事を辞めて、さぁ次の仕事を探そうか、という時に日本でコロナが大流行していき、求人がほとんど無くなってしまった。
しばらくは貯金崩して生活していたが、その生活も苦しくなってきていて、そのタイミングで丁度車が車検を受ける事になったので、思い切って車を手放してみた。

しばらくは自転車で暮らしていたけど、自分の住んでいる場所が都市部から少し離れていて、家から役所に行くのにも自転車で片道30分ほどの距離だった。
車を手放したのはまずかったなとは思ったが、車検代、ガソリン代、保険代、駐車場代など、移動にかかる維持費の面ではほぼゼロ円になったので、あの時期のあの状況では仕方なかったとも思う。
冬はどうしても自転車では厳しいのでバスを利用し、夏場は汗だくになって自転車を漕いでいた。
学生時代は当たり前に自転車生活だったけど、中年になってからの自転車生活は中々しんどかったな。

そうして自転車生活をしていたけれど、どうにも不便だったので中古のバイク屋に行った。
そこでたまたま格安で原付きスクーターが手に入ったので、それからはそれを使って買物や銀行や役所や、新しく決まったバイトなどに使っていた。

そして今年2024年3月に、もうバイクは無理だとなって中古車を購入し、今では車での生活になっている。
自分が原付きスクーターに乗っていて感じたバイクの良い面悪い面、合う人合わない人などを書いていこうと思う。

原付バイクの良い面、悪い面(個人的な感想)

<良い面>
◯保険料が安い
プランにもよるが、毎月1,600円程度と車に比べてとても安く任意保険がかけられる。
新規でかけての保険料でこれなので、何年も乗って等級が上がるとさらに安くなる。

◯税金が安い
1年で2,000円程。普通車より税金が安い軽自動車と比べてもさらに安い。

◯ガソリン代が安い
ガンガン乗っていても月1,000円程だった(170円/Lの時)

◯気軽に駐車できる
自転車置き場に駐車できるので、車の駐車場が満車で入れない場所や、車だと駐車料金がかかる場所でも無料で停める事ができる。

◯天気の良い日は気持ちいい
春の陽気を浴びながらのんびりバイクを流すのは、車とはまた違った気持ちよさがある。

◯運が良ければ車体価格が安い
自分はたまたま運良くバイクの車体価格が13,000円ほどの超格安の原付きスクーターが手に入ったし、本体の状態も悪くなく走りもバリバリ良かった。
最近は定価の車体価格が高いのもあり一昔前ほど安くは手に入らないが、運次第では格安で手に入れる事もありえる。

◯自転車に比べ疲れにくい
自転車から原付きに乗り換えた時に真っ先に感じたのが体力面の楽さ。
当然だが人力ではなくアクセル一つでドンドン前に進むため、例え向かい風があっても自転車ほど影響を受けない。

<悪い面>
◯荷物が載せられない
自分はスクーターがあったため、法律的には良くない事だがステップの部分に荷物が置けた。
しかしスクータータイプじゃない、またはスクーターでもステップが平らになっていないバイクの場合、荷物を載せられない。
バイク移動をする時は必ずリュックを背負っていたが、リュックより大きなモノは当然持って移動する事が厳しい。

◯雨の日は面倒くさい
カッパを着て、目的地に着いたらカッパを脱いで、そしてまた移動する前にカッパを着る。
この一連の動作が面倒だったし、仕事に行く場合でも少し早めに出勤する必要があった。
さらに路面が濡れているため、運転もいつもより気を使う。

◯強風の日は疲れやすい
自転車に比べて遥かに楽な原付きバイクでも、やはり風が強すぎる時にはモロに身に受けて疲れてしまう。
バイク自体も揺れるし、ずっと扇風機の強風を受けているような感じなので、ある程度の時間浴び続けていると体がダルくなってくる。

◯暑さ寒さをモロに感じる
夏と冬は厳しい。
特に冬の寒さは尋常じゃなく体にこたえる。
首、手首、足首を塞いでいて厚着をしていても、ある程度の時間走っているとどうしても体が冷えてくる。
夏はまだ良さそうだが、風を浴びる事ができない信号待ちは灼熱地獄だ。

◯雪の日や凍結路は走れない
雪が少し降るだけなら問題ないが、積もるくらい降るともうタイヤが滑って走れなくなる。
また路面凍結で転倒リスクも高まり、凍結しているだけでバイクで出かけることは出来なくなる。
たまにそんな日でもバイクに乗っている人もいるが、どうしても移動しなきゃいけなかったり、転倒の怖さを知らないのかもしれない。

◯ヘルメットで髪がぺったんこになる
これは特に夏に感じることで、たとえフルフェイスじゃなく半ヘルメットでも、汗で頭が蒸れて髪がグシャグシャやペッタンコになってしまう。
見た目に気を使う人にとっては由々しき問題だろう。

原付バイクが合う人、合わない人

<合う人>
◯公共交通機関が発達している所に住んでいる
◯頼れる人が周りにいる
◯あまり外出をしない
◯体が丈夫
◯車の免許を持っている
◯お金を持っている
こういう人なら、いざとなればバスやレンタカーを使えたり、頼れる人に乗せてもらったり、逆説的だけどお金があればタクシーを使おうが何しようが、別の代替手段を躊躇なく行使する事ができる。
また、バイクは思っているよりも体力を使うため、体力があるに越したことはない。

<合わない人>
◯公共交通機関が少ない地域に住んでいる
◯頼れる人が周りにいない
◯頻繁に外出する
◯原付きの免許しかない
こういう人はバイクじゃなく車にした方が無難だろう。
維持費は高くなるけれど、車の快適性や利便性を捨ててまでバイクに乗る必要はない。
原付き免許しかない人は、いざという時にレンタカーが借りれなかったりどうする事もできないので、素直に車の免許を取って車を手に入れるか、交通の便が良い場所に移り住むのがいい。

自分はもうバイクだけの生活はしたくない

今はもう車に乗って生活をしているが、もう二度と車の無い生活はしたくない。
バイクは維持費が安く手軽に乗れるのが良い点だが、それ以上に不便さや行動範囲の狭さや疲れやすさなどがある。
冬の雨の日にバイクで職場に行った時なんて、仕事をする前にもう体が凍えて体調が悪くなっていた。
改めて車に乗るようになった事で、着の身着のままで移動できる、エアコンがあるので暑さ寒さが関係ない、風が強かろうと疲れにくい、高速道路に乗れるので近道ができる、髪も潰れないし荷物も積めるし、雨が降っていても気にせず出かけられる。
こんな素晴らしい乗り物、もう手放したくない。
これはバイクのみでの移動生活をした人じゃなければわからないだろう。
実際、僕は知り合いから「バイクがあるだけでもありがたいと思え」というような事を言われた。
確かに自転車や歩きに比べたら遥かに楽ではあるが、それとはまた違った大変さがあるのも自分でやったから分かる。

とにかく、維持費の面以外ではバイク生活はおすすめはしない。

タイトルとURLをコピーしました