昨年9月に3年乗った原付きスクーターを手放した話

断捨離

以前、「自分が感じたバイク生活の利点と弱点、合う合わない場合など」という記事を書いた。
車を手に入れたのが2024年3月で、上記の記事は同年5月9日に書いているが、その記事を書いた時もそうだったが、車を手に入れてからは車にしか乗らない生活になっていった。

原付きバイクを放置する期間が続く

ただ、放置するとバイクが痛むと思っていたので、月に一回はエンジンを点けてのんびり20分ほど走っていた。
しかし2024年は6月に入ってからすでに気温が高く、バイクに乗るのも面倒だなと感じていて、6月~8月は3ヶ月間バイクに乗らないままにしていた。

6月半ばあたりには「バイクはもう役目を終えたから、手放していいんじゃないか」と思うようになっていた。
それもあって6月末頃、たまに世話になっていた近所のバイク屋さんに電話をしたら、「原付きバイクは今後仕様が変わったり、値段も高くなったりしているから、もし急ぎでもないなら持っておいた方がいいんじゃないですか?」と言われたので、まぁそうかと思ってその時はバイクを手放すのをやめた。

放置後に久々にバイクに乗ろうとするが・・・

9月に入り、さすがに3ヶ月始動させなかったからヤバいなと思い、久々にバイクを動かす事にした。
原付きスクーターのメットインを開けてヘルメットを取り出すと、ヘルメットの内側のスポンジ部分がカビだらけになっている。
特に頬を保護する部分が酷く、ぶわーっとカビだらけ。
梅雨前の時期から乗っていないので、その間に湿気が溜まり、そこから真夏の連日35~38度の気温だったため、そんな風になったんじゃないかと思う。
ヘルメット内のカビを見た瞬間、「もう使わないのにバイクを置いたままにするのは、バイクにとって申し訳ない気がするし、可哀想だな」と思い、手放す事に決めた。

とりあえずヘルメを家に持ち帰り、アルコール入りウェットティッシュでカビを拭き取り、しっかり綺麗にしてからバイクに乗ろうとした。
が、全然始動しない。
バッテリーが駄目になってるからか、セルはうんともすんともしない。
キックで一生懸命エンジンをかけようとするが、全然動かない。
9月初旬はまだ気温が30度以上あり、汗をかきながら何度も何度もキックを踏む。
10分くらいキックと格闘していると、ようやくバイクが始動したので、近所を軽くツーリングした。

乗らないバイクはやはり性能が落ちていた

バイクの走り自体もかなり悪くなっていて、平坦な道でも明らかに加速が遅い。
少し古い2ストタイプなので元々かなり加速が良かったが、バイクの能力が落ちているのを痛感した。
それと、また車に乗るようになったから余計感じたが、やはりバイクは乗り物としては危ないと感じた。
ツーリング中、お年寄りの運転する車が一時停止もせず急に道路に出てきて、かなりヒヤッとした。
車なら急ブレーキで済むかもしれないが、バイクで急ブレーキは即転倒に繋がり、怪我もしやすい。
晴れの日だったからまだ何とかなったが、雨の路面なら確実に転倒していた。
これはもう、ここで手放した方が俺にとっても、バイクにとってもいいな。
俺がこのまま月1回しか乗らずに置いておくより、バイクショップに引き取ってもらって、メンテされて安く売り出されるか、バラされてリサイクルされるか、どっちにしろバイク自身にとってただ飼い殺しにされるより、何かに活かされる方が良いと思った。

バイク屋さんに引き取ってもらう

近所のバイク屋さんに電話をして、引き取ってもらうよう伝える。
今から来てもらって大丈夫との事だったので、お店の人に用意するよう言われた「銀行通帳」「印鑑」、それと家にあったバイクの説明書、スペアキーを持参してバイクに乗りお店に向かい、到着したらメットインの中の自賠責保険証書を持って入店。

お店で店主さんと話をして、バイクの引き取りに5,500円かかること、5年の自賠責保険をかけたのが2024年3月で、その残り日数分に換算したお金は後日、俺が今日持ってきた銀行口座に振り込まれること、など説明を受けた。
戻って来るお金はたぶん5千円かそれくらいじゃないかとのこと。
そこからは今の原付き業界の話、その他色んな雑談をした。
大きめのリュックを背負って来たので、そこにヘルメットとグローブを入れて持ち帰って捨てようと思ったが、結構荷物になるので試しに店主さんに引き取ってもらえないか聞いたらOKだった。

バイクで来たので帰りは徒歩。
バイク屋から自宅まで歩きで片道30分ほどかかった。
これでバイクを手放す事ができて、何だか心が楽になった。
誰かに、何かに再利用され、活かしてもらえてたら嬉しい。

原付きスクーターは俺の生活をかなり支えてくれた。
2021年3月から2024年9月まで3年6ヶ月ほど所持し、実際乗っていたのは丁度3年。
本当にお世話になった。

ちなみに自賠責保険の残金だが、10月初旬に6千円ちょっとが俺の銀行口座に返金された。

ボロのバイクだろうと、どこか別の所やネットやらで売れば良い、という意見もあるだろうが、思い立ってすぐ行動しちゃったため、そういう考えは浮かばなかった。
でもたとえそういう考えがあったとしても、俺は自分でバイクのメンテもしないし、ネットで個人売買をするのは気が引ける。
バイク買取専門の店に持って行くというのでもいいが、そういう考えに至らなかったんだからしょうがない。

使わないバイクの維持管理から開放されて楽になった

車ほどではないが少し場所を取るバイクが自分の手を離れ、家を出るたびに見かけていた姿が無くなったのは寂しい。
でもそれ以上に、大きなモノを手放せて心が楽になった感覚もある。
使わないのに所持している中では、一番大きなモノであったから。

あとは、車を手に入れる前はバイク単体で任意保険をかけていたが、車を手に入れてからはバイクの保険を解約し、車の任意保険のファミリーバイク特約をかけていたので維持費は安くなっていた。
確かバイク単体の保険料が月額1,600円ほどで、ファミバイ特約の月額は880円くらいだったと思う。
でも使わないものに毎月千円弱のお金がかかっているのも、気がかりではあった。
そういった維持管理にかかるお金、時間、場所から開放されたので、寂しさは半分ありつつも開放感も半分あり、といった感じになった。

大きなモノの断捨離は大変だが、だからこそ手放した時に楽になる度合いも大きいと思う。
以前書いたかもしれないが、使っていないモノをずっと置いておく事は、自分の無意識のエネルギーを消耗している気がする。
使わない家電の電源コードをずっとコンセントにさしているが如く、待機電力を消費しているような感覚。
これが一つ無くなただけでも、ずいぶん違う。

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