冷蔵庫を処分するに至った経緯
昨年の春から秋にかけての断捨離の中、冷蔵庫も断捨離していた。
冷蔵庫は毎日使っていたため不要ではなかったが、使い始めて20年ほど経過しているベテランで、断捨離をするさらに半年前から調子が悪くなっていた。
冷蔵庫の下から水が出るようになり、台所の床に水たまりが出来るようになった。
拭いてもまた水が出るようになっていて、それからは雑巾を冷蔵庫の周りに敷いておき、その上にジョイントマットを敷いていた。
雑巾に水が溜まってきたら新しい雑巾に交換、という風に騙し騙し使っていた。
しかし、そうなってから半年後、断捨離もかなり進んで家の中のモノを8割くらい手放した頃、冷蔵庫のそばを通った時にジョイントマットごと滑って転びかけた。
その瞬間、「あ、冷蔵庫はもう手放そう」と感じ、処分することに。
いくらまだ使えるとは言え、これだといつか本当に転んで怪我をしてしまう。
もし骨でも折ったらきっと後悔すると思った。
修理を頼もうかと思ったが、なにせ20年前のモノな上、確か今はもう冷蔵庫を作っていないメーカーだったのもあり、下手に修理するより手頃な新型を買う方が良い、とも思ったから修理しようとは思わなかった。
実際に行った冷蔵庫の処分方法
さて冷蔵庫の処分だが、いくら断捨離しまくって捨てる知識が付いたとは言え、冷蔵庫なんて今まで捨てた事がない。
そういえばテレビを断捨離しまくった時、近所の大型家電量販店のリサイクルに出したのだが、その時にサイトを見たら確かリサイクル品目に冷蔵庫があったはず、というのを思い出し、その家電量販店のサイトを確認。
すると大きな冷蔵庫でも有料で引き取ってもらえる事が分かった。
自分が使っていた冷蔵庫は370Lくらいの大きさで、その引き取りに対するリサイクル料が4,730円ほど。
大きすぎて自分ひとりではとてもお店まで持って行けないので、運搬をお願いする事にして、その収集運搬料が2,750円(運搬料は家電量販店の系列によって違うらしい。断捨離をする中で店員さんとした雑談で聞いた)。
合計7,480円を払う事によって、業者さんが家に冷蔵庫を取りに来てくれる。
処分の流れとしてはこんな感じだった。
1、冷蔵庫内に商品名、メーカー名、サイズ(リットル)など分かるラベルがあるので、携帯電話でそれを写真に撮る。
2、家電量販店のリサイクル受付に行き、冷蔵庫を処分したい旨を伝える。
この時、1で撮った写真を見せて冷蔵庫の情報を伝える。
3、受付の方がメーカーやサイズなど調べてくれて、リサイクル料金と運搬料金を教えてくれる。その場で処分費用を支払う。
4、受付の人に、業者が回収に来てもいい都合の良い日と時間を伝える。
5、書類に名前、住所、電話番号を書いた(ような気がする。その家電量販店の会員なので、名前を伝えただけでこちらの情報は分かっていたようだが)。
6、当日の回収時間に家に業者が来るので、その人たち(男性作業員2人)に冷蔵庫を回収してもらい、回収後に業者さんからサインを求められるので書く。
以上が家電量販店に頼んだ場合の冷蔵庫の処分完了までの流れだ。
業者さんが冷蔵庫を回収した後、冷蔵庫が置かれていた場所の壁や床を見るとめちゃくちゃ汚れていた。
そりゃそうだ。だって20年間も置きっぱなしで、しかも壁も床も隙間がほぼなく、掃除をする事がなかったんだから。
とにかく汚れていた壁と床を掃除して、これでめでたく壊れた冷蔵庫の断捨離を終えた。
冷蔵庫無しの生活スタート
冷蔵庫を処分したのが昨年9月初旬。
気温は昼間はまだ30度超えが連日続いていた。
冷蔵庫回収日に合わせて徐々に庫内の食材を減らすようにしていたが、それでもいくつかの食材は使い切れずにいた。
それを常温で置いていたら、もう次の日には腐りかけといった具合だった。
玉ねぎも半分切ってラップして置いていたら、次の日には玉ねぎ本来の酸味とは違う酸っぱい匂いがして驚いた。
その他にも色んな食材があったが、とにかくすぐ駄目になったので、いかに冷蔵庫によって食材が暑さや湿気から守られていたのかを実感。
生まれてこの方、冷蔵庫無しの生活なんてしたことなかったから、あまりの住む世界の違いに最初は戸惑っていた。
すぐに冷蔵庫を買えばいいじゃない、と思って家電量販店やリサイクルショップ等で冷蔵庫を見に行った。
手頃な値段でまぁまぁ良いのが売っている。でもそれらを見ても、何だか別に要らないなと感じ、何も買わずに帰った。
あれ?おかしいな。買うための金を持って店に行ったのに、買わずに帰ってきてしまったぞ。
不思議だったので自分の心を内観してみると、冷蔵庫が無くなった事によって広くなったスペースが、凄く心地よいと感じていた。
370Lの冷蔵庫と言えば、家族向けの大きなサイズであり、自分の身長よりも少し高い。
そんな冷蔵庫を一人暮らしで使っていたんだから、そら邪魔だったわけだ。
(元々、家族皆で住んで使用してたが、それぞれが独り立ちや色んな事情で家を出ていき、最後に自分が家に残り使い続けていた)
あと地味な事だが、冷蔵庫が発するブーンという低音というか振動というか、そういうものも前から気になっていた。
冷蔵庫は台所にあり、自分が寝る場所は違う部屋なのだが、冷蔵庫のブーンという音か振動が、寝る時に床を伝って聞こえていたので、それが嫌だなと感じていた。
その不快な音、振動がキレイさっぱり無いのだ。
こりゃいい。
食材の管理は大変だが、これから小まめに買物に行けばいいだけ。
そう思い、冷蔵庫無しのまま暮らす事に決めた。
そしてこの記事を書いている今、冷蔵庫を処分してから5ヶ月以上が経過した。
今は2月の真冬という事もあり、自分の住んでいる地域は冷蔵庫内と変わらない気温なので、食材は普通に常温で置いておけるし、ある程度買い置きは出来るようになっている。
これがまた夏にかけて出来なくなってくるので、さすがに次は小さくても冷蔵庫を買おうと思う。
ただ一つ、冷蔵庫無し生活によって自分の体が変わっていった。
約4ヶ月で体重が10kg増加
過去に腸炎になってから食事に気をつけ、常に自炊をしていたのだが、冷蔵庫が無くなった事によって食材の保管が難しくなった。
今まで野菜は買って冷蔵庫、魚は冷凍して使う時に出す、という感じだったが、野菜も魚もその都度買いに行くようになり、さらに作り置きすると傷むので1回で買う量も少なくした。
その結果、今まで週1回ペースで買物をしていたのが、週3~4回ペースで買物に行くようになった。
するとどうだろう。
買物に行くたびにそこで売っている惣菜などが気になる。そして買う。食べる。
おコメは炊くのだが、おかずや味噌汁を自分で作る事なく、また、買ったら食べきらないと傷むため、お腹いっぱいでもちょっと無理食べる、という食習慣に変わっていった。
冷蔵庫を断捨離する前は体重69kgだったのが、この4ヶ月ほどで79kgにまで増えた。
さすがに体が重いし、腹の肉は増えたし、そんでもって中々減量できないし・・・・。
という感じになってしまったのだ。
買物の頻度を減らす事が、無駄食いを無くすのに役立っていたのだなとつくづく思う。
今年1月半ばから胃の調子が悪くなりまた自炊生活へ
そんな中、年末年始の暴飲暴食が駄目だったか、1月半ばから胃の痛みと不快感、胃が荒れている感じがあり、食事を見直す事にした。
元々、腸炎になって苦しんでいたが、食事制限によって体調は回復していき、約9ヶ月かけてほぼ全快していた。
それからも食養生は続けていたが、前述の通り冷蔵庫無しになってからそれが狂った。
せっかく苦しい思いをして、それキッカケで体を良くしていったのに、治ったらまたどこ吹く風。
自分は学ばない人間だなと感じる。
ともかく、1月半ばからの胃の不調は今も続いていて、食事をお粥と味噌汁など柔らかく消化しやすいモノにして1ヶ月。
79kgあった体重も今は75kgに落ちた。
1ヶ月で4kg減るペースなので、そんなに体に負担はないと思う。
前の腸炎の時も、3ヶ月くらいかけて12kgほど減量していたので、それと同じくらい。
こんな感じで、冷蔵庫の有無によって食生活が変わり、その結果食養生もしなくなったため、また体調を崩すといった結果だ。
さすがに今度の夏までには冷蔵庫を買うと思うが、まぁ良い経験になったかな。
と、思いたい。